BEHIND THE COLLECTION Vol.3

Interview with
Nathalie Schreckenberg

ナタリー・シュレッケンベルグ デザイナー

アーティスティックなジュエリーブランド『NATHALIE SCHRECKENBERG』の販売がLOYTO STOREでもスタートしました。

今回はデザイナーのナタリー・シュレッケンベルグさんご本人に創作活動やおすすめ商品についてお話を伺いました。

自身のブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。

バルセロナのアートスクールで受講していたジュエリークラスに刺激を受け、それ以来ジュエリー作りの虜になりました。はじめは趣味で作っていましたが、2017年に自分自身のクリエイティブワークにもっと没頭してみたいという気持ちが強くなり、ブランドを立ち上げました。

ブランドを立ち上げる前は、ブラジルの美術館に勤めていたそうですね。

はい、バルセロナのアートスクールを卒業した後は故郷のサンパウロに戻り、『サンパウロ映像と音の美術館(Museu da Imagem e do Som)』で、映画や写真の展覧会のキュレーションやプロデュースをしていました。スタンリー・キューブリック展、アンディ・ウォーホルのポラロイド展、アンドレ・ケルテス展、アイ・ウェイウェイ展などの国際的な展覧会のほか、地元の写真家やアーティストのプロモーションのためのイベントや展覧会に関わる中で様々なバックグラウンドを持つ才能豊かなアーティストと出会い、共に仕事をすることができた、とても刺激的な経験でしたね。

インスピレーションの源やコレクションを創る中で心掛けていることは何ですか?

人生の大半をブラジルで過ごしたことが、間違いなく私に多くのインスピレーションを与えていると、デザインをしているときに特に感じます。私のジュエリーの滑らかで曲線的な形も生まれ育った環境から影響されていると思います。また、日常で目にする何気ないものから、アンティークジュエリーや職人の技を深く研究したものまで、さまざまなものがインスピレーションの源です。石や木、貝殻など、形や質感が魅力的な自然の物にも心奪われますね。

コレクションを試作する際には、常に柔軟に変化を受け入れ、即興性や不完全さが作品のエッセンスになるように心がけています。デザインに一貫性を持たせることも重要視しています。過去のコレクションのコンセプトやアイデアを新しい作品に再利用することもよくあります。これは私にとって、身に着ける人の一生に寄り添い、トレンドやシーズンを超えて永続的に利用できる、時代を超越した作品を生み出したいという考えからです。

今シーズンのおすすめアイテムとそのデザインポイントを教えてください。

21年春夏コレクションでは、手吹きガラスのジュエリーが新鮮でおすすめです!これらの作品は光を反射して、ミニマルなカラーパレットに彩りを添えてくれるところが気に入っています。例えば、定番のCAJUシルバーイヤリングのようなクラシックなアイテムとコーディネイトしても素敵ですね!

ガラスのコレクションは、バルセロナの地元職人とのコラボレーションにより、私のアイコニックなシルバーのデザインを再解釈したものです。耐火性に優れたホウケイ酸ガラスを使用し、ひとつひとつ手作りされているので、形も微妙に異なりそれぞれの作品がユニークなところも魅力のひとつです。

Sold out

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Sold out

今後のブランドのビジョンは?

今の時代に合った作品を作り続け、クラフトマンシップの価値を広めること。その一方で、過剰生産を避け高い品質基準を確保するために、地元でサステナブルな方法を用いて注文に応じた生産を行っています。将来的には、ホームウェアやガラスジュエリーのコレクションを拡大し、シグネチャーであるシルバーコレクションと融合させていきたいです!

あなたにとって最近のLOYTO(発見)は何ですか?

新しいことや面白いことを発見するには、旅をするのが一番ですが、この1年はそれができなかったので、ポッドキャストや映画、読書を通じて新しいことを学んでいます。この数ヶ月間、『Valley Uprising』や『Dirtbag』など、登山に関する素晴らしいドキュメンタリーをたくさん見て、自分でも登山を始めてみたいと思っています!これがどう作用するかはわかりませんが、新たな発見があればと期待しています!!

クリエイティビティ溢れるナタリーさんのお話はいかがでしたか?

おすすめのガラスコレクションは陽光が降り注ぐこれからの季節に映えるアイテムです。

 

Photography by Belen Vidal

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